お墓大学の続き・・・

昨日に続いてお墓大学のお話です。(長江 曜子 日本葬送文化学会前会長の体験より)

①メモリアリゼーション
霊園は、死者と生者が交流する「追悼」の空間である事が最も重要だ。
「人間しかお墓を作らない。お墓を作るのはシンボル行為である。」と言う考え方である。

しかし日本では、近代葬送分野での「安・近・短」化が進み、死者の尊厳や遺族の追悼の気持ちがとかくおざなりになってきている。

アメリカでは、墓地経営を安定させることも死者の尊厳を守り、遺族の思いを大切にすることである。

②セメタリーマネジメント
霊園経営は、ただの土地開発・不動産販売ではない。墓地は持続性が求められる施設である。永続的で日常的な管理が必要で、経営の破たんは許されないという。特殊な性格のビジネスである。

③コンサルティングセールス
葬送ビジネスとは、人の死を扱うサービス業、いわば「デスケア・サービス」である。そのためアメリカでは、グリーフケア(悲嘆の処理)や心理学も必修だった。
また、核家族一人暮らしで孤立しやすい個人を、いかにして安心の絆でつないでいくのか、個別対応の事例を重視する姿勢があった。単なる土地開発、売り切りビジネスになりがちな日本の葬送ビジネスと大きな違いがあった。

それ以外にもアメリカとの違いがありました。

日本の葬祭ビジネスには、きちんとした理念や将来予測も、調査データーも存在しない。
アメリカではACAが1990年より5年毎に市場調査を葬送ビジネスの関連御者と共に実施している。日本では市場調査どころか、東京湾にどのくらいの数の遺骨が1年間で散骨されているのかもわからない。

「日本は、葬送に関するルールだけでなく、死者の尊厳を守り、死者を悼む心を守り伝えていくという、葬送についてのきちんとした姿勢が、現状ではないに等しい」

確かに日本では、火葬・葬儀・墓地など葬送に関連する業種の連携が無く単体で動いています。
葬送の関連する者が、勉強する場も少ないように感じますね。
日本とアメリカは様々な違いがありますので、単純にアメリカのモノマネをしても上手くいかないと思われますが、「追悼の気持ちをしっかりと持つ」事と、「死者の尊厳を守り、遺族の思いを大切にする事」と言うのは、国に関係なく大切な事になります。

当社もしっかりと肝に銘じて葬儀を執ってまいります。

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