2019/09/20
年々死亡者数は増加していきますので、人の「死」に関係する仕事・業種もそれに比例し増加傾向になっています。
その中でも最近増加したなと感じているのが「遺品整理会社」です。以前から遺品は存在していたのですが、そのような専門会社がそれほど目立たなかったのは家族構成の変化にあると伺いました。
それは、よく耳にする核化社会です。昔ように一つ屋根の下に何世帯かが同居していた時代ではなく、世帯ごとに別々に住居を設けるようになった事が原因のようです。一つ屋根の下で皆が生活していれば、普段より各々が見守っているため、あえて業者を呼んで遺品を整理する必要がないわけですが、各家族ごと（世帯別）に暮らしていると、お互いの生活も見えておらず、いざ亡くなった時に家の整理に何年かぶりに帰ると山ほど「物」があり業者に依頼するようです。
また、身寄りのない方も増加しており自然と業者に依頼され遺品整理される事も増加しているようです。
このように、昔と今とで家族のあり方（関係性）が変わり、必要になった業種でもあります。
ただ今のところ遺品整理会社のレベル差が大きいように感じます。ここで言うレベル差と言うのは遺族に対する気遣い・配慮のレベルになります。
遺品整理会社にはいろんな形で参入されてきています。例えば産業廃棄物会社・リサイクルショップ店・街の便利屋・お掃除会社・引っ越し会社などなど様々です。どの業種も物を運んだり処分知るのはプロなので全く問題ありません。
しかしここで問題なのは、整理する物が「遺品」だと言う事です。故人と親族との関係性を感じ取り、捨ててしまってよい物とダメなものを読み取る力が必要になってきます。そして依頼者の心に問いかける技術も必要になってきます。
依頼者がすべて整理してくださいと言う依頼内容だから流作業で全て処分しているようでは、ただのゴミ処理業者になってしまいます。遺品整理業者は遺族に心で「寄り沿う」技術がなければいけません。
看板だけでは、どんな業者か見分けは尽きませんが打ち合わせの時にどこまで親身に話を聞いてくれるのかをしっかりと見分ける必要がありますので、やはり3社くらいの事前見積もりは取得された方が良いと思われます。
もう一度書きますが、遺品整理会社はゴミ処理会社ではありません。遺族に寄り沿い整理してくれるのが本来の仕事です。
きちんと見極めて依頼しましょう。
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